島バナナ株のサポーターについて
「島バナナ」は、国産のあらゆる果樹の中で安定栽培が最も難しい果樹のひとつです。
専業農家の成り手がほとんどなく、絶滅に瀕しているバナナと言っても過言ではありません。
その「島バナナ」を“沖縄の産業”にするべく活動、およびその活動の応援をしていただける「島バナナ株のサポーター」を募集し、現在、20人のサポーターが島バナナの成長を見守っています。
〜島バナナを栽培する人を応援し、島バナナを広めたい〜
島バナナを広める理由
島バナナは、見た目にはとても小さなバナナで、独特の爽やかな香りと酸味が特徴です。
主に沖縄県で栽培されています。
おいしい、という一言では言い表せない独特のおいしさがあり、初めて食べる人にはそのおいしさが感動体験ともなるということが、島バナナファンの間では知られています。
その一方で、生産量・流通量が少ないためにほとんどの日本人が食べたことのない希少な果実となっています。
その希少な果実の独特のおいしさを、多くの人に知っていただきたいという思いで、島バナナを広める活動を始めました。
希少な果実、島バナナを広めるには
一般的な大きなバナナにはない、島バナナ独特の、その特徴・味に魅了される人も多く、昨今ファンは増えているものの、栽培の難しさから島バナナ農家のなり手が極めて少なく、その分、生産量、流通量が少ないのです。
(栽培の難しさについては、後述します。)
だからこそ私たちは、島バナナを栽培する農家を応援する活動で、沖縄県産島バナナを世の中に広め、たくさんの人にそのおいしさを知っていただこうと考えました。
その志をもって2019年に、島バナナを広める会を立ち上げた当初、私たちができる農家さんへの応援とは、まずは購入して食べること、それ以外にはありませんでした。
しかし、購入したくても栽培している農家が少なく、また、購入し受け取った島バナナが「本物の島バナナ」なのかわからないという現実に突き当たりました。
「一見したところ島バナナ」であっても、食べてみると、あの独特の香りと酸味がないバナナにも多く出会いました。
多くの人に、島バナナのおいしさを知っていただくはずが、島バナナとしてのおいしさが保証できない「一見したところ島バナナ」というものを広めてしまっては、願う未来と逆の未来を作ってしまうと気付きました。
本物の島バナナと信じて栽培努力をしている農家の未来、農業の未来も危ぶまれます。
「本物の島バナナ」の産業化を目指して
現在は希少な、沖縄の島バナナが全国に広がって、沖縄そして日本が誇る果樹ブランドになることが私たちが目指している未来です。
それには、沖縄における「本物の島バナナ」の産業化と、「本物の島バナナ」を消費者が見分けられる、特定できる社会の仕組みづくりが必須であり、そして「本物の島バナナの産業化」には、栽培が極めて難しいとされる島バナナの安定栽培・安定生産が必要になります。
なぜ島バナナの栽培は難しいのか、なぜ農家のなり手がいないのか
島バナナの栽培が困難である理由は大きく4つあります。
・台風
・泥棒
・害虫
・病気
いずれも避けようがない困難・リスクであり、避けようとする努力をしても報われないことが原因で、専業で島バナナを栽培する農家がいない、という現状になっています。
この、避けようがない困難のうち、台風・害虫・病気への対策を研究し、施工し、それによって安定栽培を目指すのが、私たちが関わり応支援している「島バナナ栽培技術確立プロジェクト」です。
沖縄県の熱帯果樹専門家や農業者と協力して、1株を1口単位としてサポーターになり、プロジェクトを支援しています。
島バナナ栽培技術確立プロジェクトと島バナナ株のサポーター
まず、「本物の島バナナ」を見分けるにはどうしたらいいのか、「本物の島バナナ」を栽培する農家がいた場合にどのように応援したらいいのかを考えているときに、沖縄県の熱帯果樹の専門家に出会うことができました。
熱帯果樹の農家に栽培方法を指導しているその専門家から、私たちは、島バナナがいかに安定栽培の難しい果樹であるか、また、生態や栽培方法について教えていただきました。
そして、現在は、島バナナの産業化には必須である、栽培技術を確立するプロジェクトを推進していただいています。
実際に、土づくり、苗の選定、植え付け、定植から始めていただき、私たちは、その島バナナ株の成長を見守るサポーターになって支援しています。
島バナナ株のサポーターとは
現在はまだ、島バナナ栽培技術確立プロジェクト草創期で、誰も見たことがない「島バナナの栽培技術確立」への始まりの段階にあります。
栽培技術確立の先に、沖縄における「本物の島バナナの産業化」があり、沖縄と日本が誇る果樹ブランドの誕生があります。
この始まりの段階から、共に見守り応援していただける「島バナナ株のサポーター」を募集しました。
現在は、島バナナ1株を1口単位とするサポーターまたは、別の畑全体を共同で見守っていただくサポーターに、プロジェクトを支援していただいています。