Story
昔、50年前のこと⸺20代の青年が沖縄の石垣島を旅して海岸を歩いていたとき、おばあさんが「食べてみて」と、小さなバナナを差し出しました。 てのひらに乗るくらい小さなバナナ。 ペラペラの薄い皮を慎重にむいた青年・・・ あふれ出す甘酸っぱい香り。 一口で、口いっぱいに広がるさわやかな酸味とほろ甘さ。 ねっとりせず、舌触りなめらかな食感。 「なにこれ!うまー!」 青年は感動して、その“島バナナ” と 呼ばれる小さなバナナの味を50年も忘れられませんでした。
50年の時を経て—— 50年前に石垣島の海岸で初めて島バナナを食べて感動した青年は、50年の時を経て70代となり、島バナナを広めるための活動をする「島バナナ研究会」を作り(2019年)、その後「島バナナ協会」を創...