島バナナ協会活動レポート

概要

「島バナナ栽培技術確立プロジェクト」は、希少な島バナナの安定的な生産技術と経営の確立を目指し、2021年に熱帯果樹専門家(現 島バナナ協会顧問)の高橋さんと島バナナ協会が立ち上げた活動です。

プロジェクトでは、農業者ではない一般の方々が出資して栽培の過程を共に学ぶオーナー(サポーター)制度を採用しました。

熱帯果樹専門家の高橋氏を中心とし、約2年半にわたり活動を展開しました。
「低茎化低着果技術」の有用性の再確認や、農薬規制下での害虫対策など、実践的な栽培技術の知見を積み重ねました。


2023年5月7日、バナナ苗の新規定植準備;耕して→堆肥を漉き込んで→敷草を敷く。

2023年5月7日のバナナ苗新規定植準備


2023年4月、第2期4株が出蕾、結実

2023年4月、第2期4株が出蕾、結実



ハスモンヨトウの幼虫(イモムシ)の食害を受けた新葉

2022年7月、ハスモンヨトウの幼虫(イモムシ)の食害を受けた新葉


プロジェクトの終了と技術の継承

本プロジェクトの農園は、2023年8月の台風6号(迷走台風6号)の直撃により全壊するという甚大な被害を受けました。


この結果、当初のオーナー(サポーター)制度に基づく活動は終了となりましたが、プロジェクト活動で得られたすべての技術・知識と、台風被害から得られた貴重な知見は現在、公式農園での栽培に活かされています。

公式農園の管理担当は、引き続き「栽培技術確立プロジェクト」の管理者であった熱帯果樹専門家の高橋氏から指導を受け、栽培に取り組んでいます。

特に、全壊した農園での経験から得られた強風被害からの回復・再生に関する具体的な技術が、現在の公式農園の栽培に活かされています。

私たちは、過去のプロジェクトで得た学びを活かし、今後も、より安定し、より美味しい島バナナの栽培を目指してまいります。


島バナナ協会活動レポート

一般社団法人 島バナナ協会

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