島バナナ協会活動レポート

沖縄県中頭郡西原町で、バナナをはじめとする熱帯果物を自然栽培している「寛尚(ひろたか)ファーム」稻福 寛尚さんと稻福 健博さんご兄弟を訪ね、島バナナの収穫体験をさせていただき、島バナナに関するお話をお聴きしました。

寛尚(ひろたか)ファームさんへは、2023年の3月に、ポッドキャスト『森田さんのバナナ予報』の収録で森田がお伺いしました。
そのご縁で、島バナナの収穫体験をさせていただくことになり、2度目の訪問となりました。

島バナナ協会では、島バナナの分類と定義(基準)作りの取り組みを行っており、それに関する遺伝子(DNA)分析のため、寛尚ファームさんの島バナナの葉の採取もさせていただきました。


収穫体験のあと、島バナナについてさまざまなお話をお聴きしました。

島バナナは、1つの株から生えてきた吸芽からまた育っていくのですが、それを何年も(何代も)繰り返すうちに、成る実は徐々に小さくなっていくというお話がありました。

森田が島バナナの分類として考えていることのひとつに、島バナナのサイズがあります。
それは「小さい島バナナほど美味しいことが多い」という経験則から来ていますが、寛尚ファームさんのお話から、小さい島バナナが成るのはどういうことかを初めて知りました。


稻福さんは元々、母方の祖父母が農業を営んでいた畑でバナナをはじめとして珈琲・ハーブ類等の熱帯果樹を株分けして新たに農業を始められました。
バナナに関しては20種類栽培しています。
島バナナを中心に、アップル、サバ、ナムワ系などのバナナです。


島バナナの葉の採取の様子

現在のバナナの市場では主にキャベンディッシュという品種が販売されていますが、その他にも島バナナなどの沖縄でとれるバナナも販売されています。
しかし、島バナナは、アップル、ナムワ系などの小さめのバナナと混同されて販売されています。
寛尚ファームさんも、そのような島バナナの現状に問題意識があり、島バナナ特有の形状について、教えていただきました。


  島バナナ協会は、このような本物の島バナナが判別しにくくなっている状況を改善していくために、島バナナの遺伝子(DNA)分析という根本的な活動に取り組んでいます。
それが、島バナナの葉の採取です。
(協力:千葉大学文学部・文化人類学研究室 教授・博士の小谷真吾さん)

バナナの収穫体験だけではなく、バナナを植えるという貴重な体験までさせていただきました。


→寛尚ファーム インスタグラム

→寛尚ファーム ネットショップ


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