沖縄県国頭郡本部町でバナナ畑を管理している酒井 規雄さんを訪ねました 2023/6/25
島バナナ栽培技術確立プロジェクトの島バナナを管理する瀬戸田亜祐美の知人である酒井 規雄さんの島バナナ畑(国頭郡本部町)を見学し、島バナナに関するお話をお聴きしました。
海洋学の研究に基づくと、島バナナには白グチャと赤グチャと呼ばれる種類のものが存在するそうです。
下の写真で見られるように、赤白の色の違いは島バナナの葉の茎に表れます。
赤くなるのは土に含まれる窒素が関係していると言われていますが、原因はまだわからないということです。
沖縄にある島バナナのほとんどが赤グチャで、白グチャの島バナナと比べて比較的に育てやすい傾向にあるそうです。
酒井さん曰く、白グチャの島バナナが昔から沖縄に存在していた純正の島バナナだそうです。
写真の島バナナ畑は酒井さんが管理し始めてから3年が経ったものだそうです。
島バナナは株自体の成長が早い一方で、なかなか収穫ができないということです。
また沖縄のバナナ市場ではアップルバナナやナムア系のバナナが島バナナと混同されたまま、販売されてしまっています。
島バナナ協会は、このような本物の島バナナが判別しにくくなっている状況を改善していくために、島バナナの遺伝子(DNA)分析という根本的な活動に取り組んでいます。
遺伝子分析は、島バナナの葉を採取して行います。
今回、酒井さんの島バナナの葉を採取させていただきました。
(協力:千葉大学文学部・文化人類学研究室 教授・博士の小谷真吾さん)